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2009/02/24

ミスト(Mist)

原作通りに映画化すればよかったのに

Mist2  原作とエンディングを変えた、というのがこの映画の売り。でも結果的には大失敗といってもいいのじゃないかな。エンディング以外は、フランク・ダラボン監督らしい、人間描写の素晴らしい展開だったのに、エンディングですべてオじゃんになってしまったような気がする。

 原作は、閉鎖された空間の中で起こる恐怖を描写している。何がいつ襲ってくるのか、外はどうなっているのかわからない、という恐怖に加え、そのような状況では、人はスピリチュアルなことに引き寄せられる、という恐怖。結局、人の心が一番怖いのだ。
Mist3  そして、主人公は最後まで望みを捨てず、生きようとする。結末はあえて読者に委ねて終わっている。ずるいよ、と言えばそれまでだが、もともとはモンスター物の、空想的なストーリー展開なのだから、人間の心的描写を描ききったら、エンディングは必要ないのかもしれない。が、かすかな希望を感じられる終わり方だ。

 ところが、映画では、前半から中盤までは、若干のエピソードの違いはあるにしろ、原作にほぼ忠実に、徐々に広まる恐怖感と、人間の心の怖さを描き出しているが、エンディングは全く趣が異なった。少しネタバレしてしまうが、人間への愛、生きることへの願望、といったものが無残に打ち砕かれる。いや、打ち砕かれる、というより、自ら放棄した、と言っていいかもしれない。そこに希望はない。

 ひょっとすると、「そうしてはいけない」ということをダラボン監督は言いたかったのかもしれない。それなら、エンディングを変えた意図を理解できなくはない。ただ、観賞後感は、よくない。後味が悪すぎる。映画に何を求めるか、は人によりそれぞれであろうが、万人には勧めたくない映画となってしまったことだけは、はっきり言える。原作どおりでよかったんじゃなあい?

Mist1 平時には奇人変人、異常事態では支持を集めるミス・カーモディ役のマーシャ・ゲイ・ハーデンの演技は、主人公トーマス・ジェーンを完全に食っていたね。彼女の助演は、今やスクリーン界トップクラスですね。

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