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2009/02/14

シンデレラ・マン(Cinderella Man)

ポール・ジアマッティ、いい味出しています

Cinderellaman2  「ビューティフル・マインド」の感動を再び味わえるか、と期待して見た、ロン・ハワード監督、ラッセル・クロウ主演のこの映画。ラッセルの相手役がレニー・ゼルウイガー、とくれば期待しないではいられない。
 で、映画の主要プロットはこう。若い頃の栄光から一転、大恐慌時代に入り極貧生活へと落ちるが、再びチャンスに巡り合えて王座に返り咲く、という、ボクシングを題材にしたサクセスストーリーで、最後に試合のシーンを持ってくれば、感動しないわけがない。ストーリーは予想通り、アメリカンドリームに酔いしれることの出来るラストシーンに堪能。ネタバレもなにもない、実話を元にしているのだから。

Cinderellaman1 主人公ジェームズ・ブラドック(ラッセル・クロウ)は、家族のために、子どものミルクのために戦う。その姿はひとえに逞しい。さらに、「自分にはボクシングしかない」という、夢を諦めないひたむきさが同姓として、共感を感じざるを得ない。ボクシング・シーンは、「ロッキー」シリーズほどのリアル感はないが、スタローンほどマッチョマン風でない分、ラッセルの演技の方が個人的には好きだ。
 その妻メイ(レニー・ゼルウイガー)の、子どもと夫に捧げる愛情の深さ。表面的にはか細いが、実は芯が強い、という女性を演じさせたらレニーが一番だろう。強すぎない、弱すぎない、そんな女性。今風の女性像ではないことは確かだが、30年代頃の女性の雰囲気をよく出しているのではないだろうか。

Cinderellaman3  が、この映画を感動作たらしめたのは、主人公2人の演技はもちろんだが、トレーナー兼セコンドのジョー(ポール・ジアマッティ)の存在が大きいと思った。大恐慌で仕事にあぶれ、かつて試合をした、マジソンスクエアガーデンのボクシング関係者に援助を請う主人公ジェームズ。そこで働くジョー。ジョーはそれなりにセレブな暮らしを続けていたのか、と思いきや、そうではなかったことが明かされる。彼の家の、テーブルとイス以外家具が一つもない部屋の風景が衝撃的だった。と、同時に、そんな貧しさを見せようとしない、ある意味見えっ張り、ある意味男らしいジョーの姿が、その後のサクセスストーリーへのよいスパイスとなって効いてくる。そのジョーを、時には熱く、時には冷静に演じたポール・ジアマッティの演技は、主人公2人を超えた、と思えるほどだ。

 アメリカンドリーム的プロットであるため、人によっては予定調和的ストーリーに刺激を感じないかもしれないが、3人の演技を見るだけでも、この映画の良さがあると思う。見て損はない映画だ。

 最後に、タイトルのCinderella Manとは、主人公ブラドックの復帰戦を、それまで彼に厳しい批評を書いてきた旧知の新聞記者が書いた記事の見出しから取られている。「(ボクシング界追放、貧困から蘇った)ジェームズ・ブラドックは現代のシンデレラ・マンだ」と。

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シンデレラマン (2005)今回の映画は、「シンデレラマン」です。本作「シンデレラマン」は、1930年代に実在したボクサー、ジム・ブラドックの半生を描いた伝記ドラマです。監督は「ビューティフル・マインド」のロン・ハワード。1929年、大恐慌に襲われたアメリ... [続きを読む]

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