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2009/01/13

ウォーリー(WALL-E)

ウォーリーに郷愁を、モーに親近感を感じる

Walle1  アニメを久々に見た。CG作品は敬遠したいという気持ちがどこかにあったのだが、どうやら食わず嫌いだったのかもしれない。ディズニーやジブリの作品は、大人も楽しめるものを、と意識して製作しているのだろう。映画館で楽しんで鑑賞できた自分がそこにいた。

 極端に台詞を排除し、動作と映像だけでプロットを組み立てるテクニックは上手いなあ、とまず感心。ロボットが主人公なのだからそうなるのも必然だけど、ペラペラ喋るのではなく、ナレーションを入れるわけでもなく、動作だけで感情を表す妙技に酔いしれた。ジョークもかなり取り込んでいて、思い出したのはトムとジェリー(ワーナーブラザーズだけど)。アメリカのアニメって、本当にうまい作り方をするなあ。

 さて、主人公のロボット・ウォーリー。ちょっと容姿の雰囲気があまりにもETに似過ぎかな、というのが第一印象。デジタル時代において、彼(?)のアナログチックな動きが郷愁を誘う。手で集めたごみを四角く固めて、積み上げる。その動作はどこまでもアナログ。機械そのものを動かすのはデジタル機器であっても、存在する物質はアナログなんだ。対照的に、レーザー一発で何でもぶっ壊すイヴのデジタル感覚との対比が面白い。また、砂あらしが来ると、レーザーで自分を防御するなんてことはせず、地面に穴を掘って逃げる、って小動物のようでかわいらしい。
Walle2  ごみの片づけと平行して、アナログ製品をこつこつ集める姿にも、ノスタルジックの香りが漂う。ルービックキューブにVHS、、、集めたものを自宅の押し入れのような場所にしまうのも、アナログ人間的でイイ。ついでに言うと、指輪入りのケースを見つけて、指輪を捨てケースだけとっておく。プログラムされたデータで判断すれば、一般的な物の価値を瞬時に見極めるんでしょうが、そうでないところがアナログチック。別の見方をすれば、価値観の違いってこういうものなのかも。人の興味ってそれぞれで、決してみんなが同じものを欲しがっているのではないんだよね。
 また、ウォーリーの切なる願いが「誰かと手をつなぎたい」というのも、きわめて人間的だ。メールやネットじゃなくて、直接触れることって大切だよね。私たち忘れかけているよね、直接的な触れ合いを。

 後半に入り、科学の進歩により歩く必要のなくなった人間が、自分の体を支えきれなくなって、立つこともままならない様子が画面に登場する。これは、現代人への警鐘以外の何ものでもない。動くことを極端に排除した結果が、歩行できなくなる人間の姿。先日アメリカに旅行に行った時、セグウェイに乗っている人を見た。直立した姿勢で乗り、乗っている人間そのものに動きはない。そんな格好で人ごみをすり抜ける姿と、この映画での人間の姿が一瞬重なった。

Walle3  最後に、どうしても触れておきたいロボットについて一言。それは、お掃除ロボット・モー。汚れた箇所を見つけるとせっせと掃除する姿、掃除が終わるとホッとした表情を見せるその姿、常に主人公たちに振り回されるその姿。真面目に働いているんだけど、相手にされていない、というイメージ。好感が持てるというか、妙に親近感がわくのは何故だろうか。ひょっとすると、このモーの姿って、日常生活や職場での自分の姿と重なるからだろうか。それとも、国際社会の日本の姿とダブるからなのかなあ。

 鑑賞しながら、いろんなことを思い起こさせる映画だった。

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