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2009/01/10

マンマ・ミーア(Mamma Mia)

勝者が全てを手にする人生に翻弄される女性
331238view001
 飛行機での先行上映で、鑑賞した。話題のミュージカルの映画化なので、見て間違いないとは思っていたが、想像以上に楽しめる映画だった。

 オスカー女優メリル・ストリープが、歌って踊ってはじける。ハリウッドきっての演技派女優である彼女がこんなに感情を表に出して演技するとは。冒頭から、彼女の明るい笑顔と縦横無尽に踊りまくる姿に、ただただ圧倒される。最初は、「キャスティング違うんじゃないの」と思うのだが、見続けるにつれ、メリルのこんな姿も結構いいじゃない、と思えてくるから不思議だ。

 そして舞台がギリシャ。ギリシャの海岸の地形は、遠浅ではなく、すぐに深くなる、それゆえ濃い青色の海が広がる。南欧の明るい日差しと海の色がマッチして、映像としても非常に美しい。映画になるべくしてなったような舞台設定だろう。

 アバの楽曲でストーリーをつなぐというミュージカル。若干無理なつながりもあるかもしれない、と思っていたが、実に上手く歌がストーリーに組み込まれている。愛、人生、それに日常生活に基づいた歌を作り続けていたアバの曲だったからできたことなのかもしれない。

331238view006  聞く所によると、このミュージカルのアイデアを思いついたのは、The Winner Takes It All(邦題「ザ・ウイナー」)がきっかけだったそうだ。

勝者が全てを手にするのよ。
敗者は小さく立ちすくむだけ、
勝者の横で。
それが運命なの。

と歌われるこの歌、恋に破れた女性が、その相手に対して残っている想いを伝えつつも、別れる決意をする様子を歌っている。この映画でも、ストーリーの一番の核心となる所で使われている。メリル演じるドナが、彼女が一番愛した男性サムの前で、昔の想いを語る場面。この歌の歌詞がずっしりと心に響く。勝者は全てを得れば、残された敗者には悲しみのみが残る。愛する人に去られた女性と、父親を知らない娘の進む人生に、満たされない悲しみがある。それもまた人生なのだろうが、その人生に翻弄されながらも、前向きに生きてきた母娘に拍手喝采したくなる。タイトルにもなった曲Mamma Miaや、大ヒット曲Dancing Queenよりも、「ウイナー」の歌詞はストーリー上の意味が大きいだろう。

 ちなみに、マンマ・ミーアMamma Miaとはイタリア語で、Mamma(お母さん、マリア様)+ Mia(私の)。英語のOh my God!にあたる。訳すなら、「ああ、なんてことなの」とでもなるのかな。この歌は、ドナのかつての恋人達が、屋根裏部屋に3人そろって来ていたことを発見し、驚き、慌てふためく場面で歌われている。ピッタリ。

331238view009  最後にもう一つ、ドナの昔の仲間、ロージーとターニャを演じるジュリー・ウオーターズとクリスティン・バランスキのデコボコ・コンビ振りがストーリーの「笑い」の部分で多大な貢献をしていることを付け加えたい。ほんと、いい味出していますよ。

The Winner Takes It Allの訳詞はこちらへ。
http://blogs.yahoo.co.jp/hotel_zihuatanejo/5594005.html

Mamma Miaの訳詞はこちらへ。
http://blogs.yahoo.co.jp/hotel_zihuatanejo/23618059.html

Dancing Queenの訳詞はこちらへ。
http://blogs.yahoo.co.jp/hotel_zihuatanejo/24719487.html

 

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コメント

これみたいです。舞台をみたいなあとおもってました。メリルストリープが歌って踊るだけでもみたいです。リアルタイム世代じゃないのに、アバにひかれる私でした・・(*^m^)

ゆうとままさん。
アバの歌を、よくこんなに上手につなげたなあ、と感心しました。メリルの踊りと歌だけでも十分見る価値ありますよ。ビアース・ブロスナンの歌は、、、、ですが、まあそれはそれとして。

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