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2008/11/02

P.S. アイラヴユー(P.S. I Love You)

フフッと笑わせてくれるけど、、、
 笑わぬキャシー・ベイツに敵う俳優はいない

Psiloveyou1  ベストセラーの映画化はたいてい原作の方が面白い、というのが相場。だから映画を見てから原作を読むタイプの私。(でないと、映画に満足できないから) これも、映画が面白かったら原作を読もう、と映画館に向かう。
 ベタな2人の主人公の喧嘩から始まったストーリー。やっぱりかな、と思ったら、コメディタッチで細かく「フフッ」と笑わせてくれる。決して「アハハハ」ではなく、「フフッ」程。でもこれがスパイスが効いていてよかった。言い合いで、「何とかが何とかで、、、、」とまあ、英語ではsomethingばかり出てくる言い訳にまず、「フフッ」。喧嘩のおしまいには、ジェリーのアイルランド訛りのKiss me assに、アメリカ風のKiss my assとやり返すホリー。これにも、「フフッ」。
Psiloveyou2  すると、突然ジェリーの死。一気にここまでストーリーは進むのか、と驚いた。亡くなるまでのお涙ちょうだいストーリーは一切なし。逆によいかもね。ジェリーの葬儀の映像すらなく、夜のお別れ会に。牧師さん(?)の、真面目な顔して俗語をしゃべるのもよかったが、ここではホリーの友人デニースのキャラが独走状態。男の品定め方に、最大の「フフッ」が吹き出す。「独身?」「ゲイ?」「仕事は?」の質問攻勢とその返事の後の反応に、周りの席の人たちも同じく「フフッ」と笑うのが聞こえた。デニースのキャラ設定は完璧。まあ、アイルランド人は遊び人で酒好きで歌好きで定職につかずゲイが多い、なんて偏見だろうが、こういうジョークは罪作りだが楽しめる。ニューヨークはもともとアイルランド系が多い筈なので、自虐的ですらある。映画前半のコメディタッチは、お国柄のジョークを楽しめた。思っていたより、イイ演出だなあ。

 では、亡くなったジェリーから手紙が徐々に届く、というこの映画の主要プロットはどうか、というと、正直言って、「フムフム、そうだろね」という印象しかない。内容も驚くものではないし、手紙の登場の仕方もまあ予想通り。誰がその手紙の送付に手を貸しているか、という最後の種明かしが楽しみなだけだった。

 そして、アイルランド旅行へ。アイルランドの景色は素敵だった。広がる平原、冷たくも透き通る湖水、決して高くはないが、壮大に見える山々。イギリスの湖水地方と双璧の絶景。ホリーを始めとした都会に住む人間が、心奪われるのはもっともだろう。ただ、One night affairはストーリーには無意味だったと思うが。
Psiloveyou3  そして最後に、種明かしの場面。母親から最後の手紙を受け取る場面、そして母親が語りかける場面に感動した。本来はゆるぎない夫婦愛、そして、悲しみから一歩を踏み出す女性の姿を描くお話しの筈だろうが、最後は親子の愛にも繋がった。ここで終わってくれたら、、、と私は思ったのだが、話は続いた。ちょっと拍子抜けの気分。

 主人公の2人を演じたヒラリー・スワンク(ホリー)と、ジェラルド・バトラー(ジェリー)は、分かりやすいキャラ設定で、演技も彼ららしい。リサ・クドロー(デニース)も適役。むしろ彼らよりも光っていたのが、ホリーの母役のキャシー・ベイツと、彼女の店で働くダニエル役のハリー・コニック・Jr。笑わない母親、笑わないダニエル。その表情の裏に何か深い思いが見え隠れする。そんな表情の2人。最初の登場から、2人の存在感は際立っていた。私が最後まで映画に集中できたのも、この2人の動きに目が離せなかったからだ。

 率直に言って、愛する夫を亡くしたホリーの悲しみの描き方があまりにも単純すぎて、本筋の部分では楽しめなかった。だから、上記のような、本筋とはちょっと離れた点に目がいってしまったのだろう。主人公よりもわき役の2人に目がいってしまったのだろう。

 原作はウィキペディアによると主人公の2人ともがアイルランド人という設定で、ホリーがシャローンたちと旅するのがスペインだとのこと。映画で気に入ったのが、アイルランド人気質とアメリカ人気質の違いと、アイルランドの風景だからなあ。母親とホリーのエピソードには関心があるが。
 で、結論。原作は読まなくてもいいかな。

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