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2008/08/15

幸せのレシピ(No Reservations)

予約なし? 遠慮なし? タイトルが意味深

 ドイツ映画の「マーサの幸せのレシピ」のハリウッド・リメイク版。オリジナルは見ていないので、2つを比べることなく、純粋な気持ちで鑑賞した。予告編などで、ストーリー展開もエンディングも予測の範囲内だろう。そうなると、映画の関心はおのずと、心理描写と出演者の演技で、感情移入できるかどうか、にかかる。

Noreservations1

 この映画の良い点は、キャスティングの良さだろう。
 アーロン・エッカート演じるニック、軽そうで愉快で、他人に優しく子どもが好きで、仕事の腕は確か。彼のまわりにはいつも人の輪と笑い声がする。人を引きつける魅力的な笑顔、心遣い。完ぺきな理想の男性像。いないよなあ、そんな男性。女性がほっとかないよ、なぜ独りものか。そんなニック役、アーロンにはピッタリ。
 キャサリン・ゼタ・ジョーンズ演じる主人公ケイト、仕事は完ぺき主義、誰にも気を使わない、気に入らなければ客だって言い返す。仕事に妥協はまったくない、いや、自分の意見のみを押し通す性格。怖いなあ、そんな女性。いくら美形でも男性が近寄らないのも無理はないかも。そんなケイト役、(彼女に失礼かもしれないが)キャサリンにははまり役か、と思えるほど、いきいき(?)と演じていた。
Noreservations2  アビゲイル・ブレスリンが演じるゾーイ、母親を亡くして心を閉ざしつつ、愛情を求めている。ちょっとワガママに振る舞うのも、愛情を求める姿そのもの。それでいて、妙にませているのはこの年代の女の子の特徴か。父親のいない彼女にとって、子ども目線で付き合ってくれるニックに父親を感じるのも自然な流れだろう。最初はLittle Miss Sunshineの主人公の女の子とは気付かなかった。随分スマートになり、可愛さが増した。

 ちょっと、主人公二人の人物設定があまりにも極端であるために、感情移入するには足りなかったが、ケイトが徐々に心をほぐし、ゾーイとの関係を上手く紡いでいく過程がとてもほほ笑ましかった。また、ゾーイがケイトの作る「高級料理」は食べないで、ニックの作った普通のスパゲッティをパクパク食べる場面も、そうだよね、食ってそういうものだよね、と高級食材を食べられない庶民として共感できた。見ていてホッとした気持ちにさせてくれる、heart-warmingな映画だ。

Noreservations

 タイトルNo reservationsは、reservationの意味に「予約」の他に「遠慮、心配」という意味があるので、「予約なし」または、「遠慮しないで」という意味どちらにもとれる。登場人物3人にとって人生は予想外の展開で「予約された人生ではない」し、本人と、姪と、恋人、それぞれ「遠慮しないで一緒に暮らそう」、という意味かもしれない。レストランの席の予約とかけてあることもわかる。あとでオリジナル版のタイトルを見たら、Mostly Marsha(たいていマーシャは、、)。映画としてはオリジナルの方が自然だろうが、リメイク版のタイトルはひねりがあり、意味深で面白いと感じた。

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コメント

この映画もみましたよ。主人公が「私も人生のレシピ本がほしいわ」といったら、精神科医が「それはあなたのなかにありますよ」とかいってたのが印象的でしたね。

>「私も人生のレシピ本がほしいわ」といったら、精神科医が「それはあなたのなかにありますよ」

たぶん、そこから邦題が付けられたのでしょうね。人生にはrecipeもなければ、reservationされることもないのでしょう。Hero lies in you.(マライア・キャリー「ヒーロー」)なんですよね。

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