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2008/05/16

最高の人生の見つけ方(The Bucket List)

「知らない人に親切にする」って最高の人生だよ

Bucketlist
 モーガン・フリーマンとジャック・ニコルソン、この2人が共演しているとなれば見に行くしかない、ということで公開早々映画館へ足を運びました。結論から言うと、その判断は正しかったですね。二人の演技は申し分なしです。ガンで余命6か月と宣告された2人は、おかれた立場も性格も家族構成もなにもかもが正反対。その2人が死ぬ前にやりたいことのリストを書き、富豪のエドワード(ジャック・ニコルソン)がほぼ強引に、カーター(モーガン・フリーマン)を連れて世界旅行でそのリストを実行する、というのがストーリー。世界各国の景勝地でのロケを敢行するなど、いかにもハリウッド的手法。この映画がつまらないと答える人は、たいていこの世界旅行のあたりが気に入らなくなるだろうな、とは思いました。実際、スカイ・ダイビングやタトゥー彫り、カー・レースは単なるおフザケ、ピラミッドやタージマハール、アフリカの大自然、万里の長城、チョモランマは単なる景色でしかありません。豪華絢爛なこれらのお話と景色は、むしろ映画評価にはマイナスにはなるかもしれません。

 この映画の面白さは、その世界旅行の中で交わす二人の台詞に隠されています。前半は、エドワードが徐々に自分の人生(結婚、別れた妻と娘)を語ることで、心を開いていきます。そして、ピラミッドを背景にカーターが得意の歴史うんちくを語り、天国で聞かれる2つの質問「人生を楽しんだか」「人に幸せをもたらしたか」をエドワードにする場面が、一つのヤマ場。この2つの質問は、心にグサッときますね。人間、たいていどちらか一方しか出来ていないじゃないでしょうか。エドワードは前者のみ、カーターは後者のみ、でしょう。

 でも、2人は気付くのです。実は自分が出来ていないもう一方が、自分のすぐそばにあったことを。つまり、エドワードは、自分のことをいたわってくれる妻への愛の中に人生を楽しむ方法があったと悟ります。カーターは、憎んでいると思っていた娘と再会することは自分の幸せだけではなく、娘の幸せでもあったことに気付きます。まさにハリウッド的な展開ではありますが、どこか遠くで思いっきり羽根を伸ばしてしたいことをするのが人生の楽しみ方でも生き方でもなく、目線をもっと下げて、日常の中に「最高の人生」を見つけることにあるのだと、私たちに教えてくれます。

Bucketlist2
 そして、「やりたいことリスト」の最後3つの叶え方が素敵です。「世界最高の美女とキスをする」は誰もが納得できるお話です。「絶景を眺める」も(予想通りですが)、この映画にふさわしいでしょう。何よりも私は、「知らない人に親切にする」の場面で涙が止まりませんでした。少しネタばれになるかもしれませんが、「知らない人」とは、お互いだったのです。カーターは、入院するまで全く見ず知らずの男エドワードがお金はあるが家族の愛を受けていない姿を見て、知らない人に親切にしようとして旅を共にしたんじゃないでしょうか。エドワードは最後にカーターのその気持ちに気付くのです。そしてエドワードもそのお返しをする。

 ビートルズの「アビーロード」に収録されている歌"The End”に、次の歌詞があります。
 And in the end the love you take is equal to the love you make.
 (結局、あなたが受け取る愛は、あなたが生み出す愛とイコールなんだよ)
自分が愛されたいと思うなら、それと同等(かそれ以上)の愛を人に捧げることが必要なのです。人生を楽しみたいのなら、同等に人に楽しみを与えないとダメなんです。そういう意味で、カーターもエドワードも、「最高の人生」を全う出来たのではないでしょうか。

 最後にタイトルについて一言。タイトルのThe Bucket Listは、「棺おけリスト」と訳されていますが、bucketとは文字通り「バケツ」の意味で、棺おけ(coffin)の意味はないようです。もとは、"Kick the bucket"首をくくろうとして台にした「バケツ缶を蹴っ飛ばす」、つまり「死ぬ」という意味。死ぬ前にやりたいことを書き留めたリスト、と言う意味で「棺おけリスト」と訳したわけです。なかなか味のある訳だと思いました。それを邦題でさらに、「最高の人生の見つけ方」。映画のテーマにピッタリ当てはまっています。

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コメント

kick the bucket 以外にも 様々なbucketの意味での台詞の数々が沢山出てくる「最高のタイトルの付け方」って映画って意味でも最高の映画だと思いました♪文句なしに最高の映画ですよね〜♫

KENさん、コメントありがとうございます。
台詞の中でbucketを使った表現には気付きませんでした。
リストをバケツに捨てる、とか、バケツの量の(a bucket of)あたりも出てきたのでしょうか。DVDが出た時にまた確認したいと思います。

bucket Listの意味がやっとわかりました。バケツって棺おけのスラングなのか?とおもっていましたよ。
この映画のいいところは、秘書とエドワードの掛け合い漫才みたいなところです。今日、レンタルDVDでみつけました。字幕もみてみたいと思います。(英語)

ゆうとままさん、ありがとうございます。
秘書のユーモアたっぷりの切り返しが愉快ですね。ああいう「返し方」、ぜひ学びたいものです。(って、どこで使う気なんでしょう)(笑)

昨日DVDをみました。英語字幕で見ようかなとおもったのですが、夫も一緒にみるといったので普通の字幕でみて、急いで返しました(最新作は1泊なので)たしか、エドワードがカーターとリストをみて話しているときに「Kick the bucket」といってた気がします。死といういみでいた。( ̄ー ̄)ニヤリ
ヒアリングはあまり自信がないのですが、これを読んでいたのできけたのだと思います。
なーるほど。昨日改めてDVDをみて、ヒマラヤで
エドワードが「仏教で転生ってあるけど、この世で
一生懸命やれば来世生まれ変われるっていうけどさ、今、カタツムリだったらどうするんだ?」「まっすぐあるけってか?」(笑)が妙に面白かったです

ゆうとままさん。
>エドワードがカーターとリストをみて話しているときに「Kick the bucket」といってた気がします。

そうですね、言ってましたね。この映画は面白い台詞が満載ですね。私もDVDでもう一回確認しようかな。

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