バンテージ・ポイント(Vantage Point)
最初は面白かったけど、後半は、、、 「バンテージ・ポイント」
あちこちの映画レビューでは高い評価を受けている「バンテージ・ポイント」。公開初日の今日、見に行った。でも私には今一歩、てところ。人によって評価が分かれるのかな。ダイハードのような映画が好きな人には楽しめるのでしょう。

リワインドという手法を使って、8つの視点から事件を見る、という発想は面白かった。同じ狙撃・爆発の場面を8回見ても飽きることはなく、その都度新しい事実が明らかになり、画面にくぎ付けになった。視点が切り変わる瞬間も、後の展開がどうなるのか、観客の興味をそそるような映像や台詞で締めている。うまい構成だ。映画の最初からずっとわくわくドキドキする映画に出会ったのは久しぶりだ。
ただ、そのわくわくドキドキ感も40分から1時間過ぎた頃から先が読めてしまうのは残念だった。特に、カーチェイス最悪。カーチェイスシーンが出てきて、主人公はどんな絶体絶命の危機ものり越えてしまうのは、現実感のかけらもなく、そのカーチェイスによって何人の一般市民が犠牲になるか、と考えたら興ざめしてしまう。せっかく8つの視点で次々と新しい事実を観客に提供して、知的好奇心をそそらせておいたのに、カーチェイス以降の脚本は単純。
また、狙撃犯の目的や、犯人グループの繋がりなど、最後に種明かしが欲しかった。なぜ、彼らは大統領を狙ったのか?別々の経歴の犯人グループが連帯した理由は? なぜ主人公は大統領が救急車の中にいるのがわかったのか、なぜ次々と人を殺す犯人グループが、女の子を車で轢きそうになって、除けたのか。疑問だらけで終わったラストシーンにちょっとがっかりした。主人公と大統領が無事で良かったね、だけでは感動も問題提起もあったもんじゃない。最初がよかっただけに、後半の展開がもっとよければ、素晴らしい映画になったと思うと残念でならない。


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