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2008/03/14

ラストキング・オブ・スコットランド(Last King Of Scotland)

アカデミー賞受賞フォレスト・ウィテッカーの熱演を見よ!
「つぐない」で注目されているジェームズ・マカボイにも注目したい!

Lastkingofscotland_2

 アミン大統領と言う実在の人物と彼の周りで起きた事件をモチーフにして、フィクションのストーリーをつなぎ合わせる、という手法は個人的には大好きな映画だ。時にはフィクションなのか事実なのかわからなくなるほど、その両者に極端な差を設けずに構成されたストーリー立ても見事で、最後まで飽きることなく見続けることが出来た。期待以上の出来だ。
 アミン大統領役のフォレスト・ウィッテッカーの演技はオスカー獲得が頷けるほどの迫真の演技だ。何かを洞察する・決定する時に見せる迫力のある目つき、また気弱になった時に見せる子どものような不安そうな目つき。表情の中でも、目の演技力が飛び抜けて素晴らしいと感じた。声に迫力を持たせることは俳優ならあたりまえだと思うが、目で演技できる俳優はそう多くはないだろう。エド・ハリス、モーガン・フリーマン、ショーン・ペンあたりと肩を並べるほどの演技と言っても言い過ぎではない。
 スコットランド人青年医師ニコラス(架空の人物だそうだ)役のジェームズ・マカボイにウィテッカーに渡り合える程の演技力を求めるのは酷だろう。だが、難しい役を上手に演じたと思う。ニコラスの行動振りは、若気の至りという点を差し引いても、嫌悪感を感じる人が多いのではないだろうか。アミンのカリスマ性に魅了され、彼に気に入られて権力の美味しさを知り、やがてその恐ろしさも知ることになる、という流れは、もしかすると監督がこの映画で最も伝えたかったことではないだろうか、と感じた。つまり、強いリーダーシップ(やカリスマ性)の陰には必ず何かがある、われわれはそれを見抜かなければ大変な悲劇が待ち受ける、ということだ。ウイッテッカーの演技力におされて、アミン大統領の人物像が強く描かれているように思える映画だが、実は架空の人物青年ニコラスの行動に一番注目すべきなのかもしれない。
Lastkingofscotland2

 個人的にはニコラスが"Are you British/English?"と聞かれて、"No. I'm Scottish."と答える場面が気に入った。全部で3,4回あったかな。イギリス外務省の男に接近されて、嫌みな台詞や態度を見せる場面も笑えた。知り合いのサッカー好きのスコットランド人(彼は絶対にサッカーを「フットボール」と言うが)が、「スコットランド人なら、イングランド対日本の試合は、絶対に日本を応援する」と言っていたのを思い出した。スコットランド人のイングランド嫌い度を表す面白い場面だ。監督のケビン・マクドナルドはスコットランド出身、やってくれたなあ、と思った。イギリス、もとい、UK映画のアイロニーたっぷりの演出。私は大好きだ。

 ただ、ウガンダの人々を容赦なく殺してしまう場面や死体を写す場面は正直言って直視できなかった。個人的に苦手である。事実としてそういう殺戮や拷問が行われたのだろうが、この映画のテーマがアミンの狂気性であるにしても、ストレートに見せるのでなく、もっと上手く表現できなかったのだろうか、と感じる。(たとえば、「ホテル・ルワンダ」や「戦場のピアニスト」のように)  唯一の不満な点はそこである。

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