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2008/03/15

バベル(Babel)

菊地凛子が話題になったけれど

Babel2

 菊池凛子がオスカーにノミネートされたことで、日本でも話題になった映画。このイニャリトゥ監督の映画は、短めのカットを多用して、画面や視点をこまめに切り替え、また、時間軸をずらして話の順序を変えるのが特徴である。「21グラム」でもこの手法をとっていた。そのため、話の順序が整理できるまでに時間がかかる。この映画でも、全く同じ手法がとられていて、ストーリーのつながりが把握しにくくなっている。それが、面白いと感じれば、この映画を楽しむことができるが、そうでなければ何が何だかわからないままエンディング近くまで進んでしまう。評価がかなり分かれるところだ。私はそんな映画に魅力を感じるので、その点は十分楽しめた。
 俳優陣もブラッド・ピット、ケイト・ブランシェットの2大スターに、ガエル・ガルシア・ベルナル(メキシコ)、役所広司(日本)といった芸達者のわき役。彼らの演技力は十分に堪能できる。

Babel
 では、時間軸を切り刻んだシーンを一つ一つ、時間の経過順に並べて見たら、この映画の評価はどうなるのか。私は、メッセージ性の高さの割には、ストーリー構成の脆弱さは否めない、と見た。 
 メッセージ性は非常に高い。言葉を壁にして、自分の気持ちが伝わらない、伝えられないというもどかしさを、今の時代の夫婦、親子の絆をからめて問題提起している。涙を誘う場面も多々あり、理解し合うことの難しさがひしひしと伝わってくる。テーマ性のある映画を作り続けているイニャリトゥ監督らしい作りだろう。聖書の中の「バベルの塔」をタイトルにおいたのも、この映画のテーマを効果的に浮かび上がらせている。
 ただ、夫婦仲がさめてきた2人がモロッコを旅行する、とか、ベビーシッターが子供を連れて国外に出てしまう、とか、無理のある設定がどうしても気になって仕方がないのだ。日本でのエピソードはこじつけとも思えるくらいだ。(海外に狩猟を目的で出かける日本人が、現地ガイドに狩猟用の銃をプレゼントするなんて、そんな馬鹿な!)菊池凛子の登場する場面も、おそらく女性から見れば「彼女の行動はちょっと考えられない」と嫌悪感を感じるのではないか。

 イニャリトゥ監督の本領発揮といえる映画だが、ストーリーの設定そのものに無理があると、せっかくのメッセージも届きづらくなるのではないか。期待して見に行っただけに、若干の失望感が残ったのも確かだ。

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