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2008/03/09

アメリカン・ギャングスター(AmericanGangster)

先月の話ですが、
デンゼル・ワシントンとラッセル・クロウの共演、監督がリドリー・スコット、この3人の名前だけで観に行った。結論「ラッセルクロウの演技力は素晴らしい!」
Americangangster

 ビューティフルマインド、グラディエーター、プロバンスの贈り物、と彼の演技を観てきたが、全部違うイメージの役を完璧にこなしている。特に今回の刑事役は、正義感強くて一匹狼、仕事での頭の冴はピカイチ、でも家庭では家族のことそっちのけのダメ夫・父親、その上女癖が悪い、という設定。こんな役、彼にしか出来ないでしょう。(私のお気に入りの俳優では、ニコラスケイジだと正義感が今いち、トムハンクスにダメ夫は無理、ティムロビンスに女癖の悪さは向かない、ディカプリオだと頭の冴というより勢い勝負、ってとこかな。)
 ラッセル・クロウが、デンゼル・ワシントンを初めてボクシング会場で見た時に、「なぜハーレムの名だたる有名人が彼(デンゼル)に挨拶するのか」と疑問に持つ場面は、見ていて鳥肌が立った。鋭い観察力・洞察力を見せ、感情を抑えた演技をこれほど上手く演じられる俳優はいないだろう。
 デンゼルワシントンも負けず劣らずの演技力だった。他の麻薬組織のトップとは全く違う手法でのし上がっていく彼の姿は、(犯罪者ながら)観ていてあっぱれ、と思ってしまう。母や弟達を思う暖かさと、仕事を完璧にするためには手段を選ばぬ冷徹さと非情さ、そのコントラストを上手く演じている。
 その二人が直接対面する場面、目と目があった瞬間、2人とも目で演技をしていた。それぞれが所属する世界の中で、お互いアウトローな存在だった二人が、どこか親近感を持ちつつ、直接対決することへの恐れを、見つめ合うということだけで表現していた。見事、という他ない。見ごたえ満点の傑作、と言える。
 ただ2人の演技を、映画の内容への貢献度で測ったら、ラッセルの方が上ではないだろうか。もし、ラッセルの演技が今一であったなら、デンゼルの存在のみが際立ち、映画としては単なるギャング物の映画になってしまい、犯罪称賛的な映画になってしまった(まさにアメリカンギャングスター)だろう。そうならないで、何かしらの希望を与えてくれる印象を残してくれたのは、ラッセルの演技力だったと思うのだ。
 最後に、エンドクレジットの後の銃弾は一体何を意味するのか、リドリースコットは何のメッセージを我々に託したのか。私は、あの銃弾は「観客に向けられた」と見た。口封じの一発、じゃないかな。何に関する口封じ、か? それは、映画のストーリーに関する、口封じ。お前ら、黙っとけよ、という。そうなると、ここにこんなレビューを書いた私は、ズドンと一発撃たれたようなもんだなあ。

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